… … …(記事全文2,272文字)「ディズニーキャストざわざわ日記 〝夢の国″にも☓☓☓☓ご指示のとおり掃除します」(笠原一郎著・1336円・フォレスト出版)
「ハッピーなことばかりの仕事などない」
清掃スタッフ(カストーディアルキャスト)が描く、不安と夢の現場報告――これは著者の実体験。
人間だから手を抜くこともあれば、ミッションを忘れるほどゲストに怒りを覚えることもある。仲間と会社の愚痴も言い合うし、給料が安いと不満を持ったりもする。本書をお読みいただければおわかりになると思います。
とってもいい本ですね。バランスがとてもいい。いいことばかりでも、悪口ばかりでもない。公平な視点で眺めた本です。
著者はキリンビールからの転職組ですが、前職でも誠実な仕事をしてきたことが伝わってきます。
ところで、著者が本書をつづろうと思った動機・・・一連のディズニー本を読むと、本当かよ、とツッコミを入れたくなる。収入は決して多くない。将来の安定した生活への問題点。非正規雇用のバイトやパートの心配・・・こういう視点や言及がごっそり抜け落ちている本ばかり。
あまたあるディズニー本に対する違和感。
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中島孝志(作家・コンサルタント etc)