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　　　　　　　　　　　　年3000冊読破の読書王！
                   中島孝志の読む！通勤快読 宅配便


                            2016年7月26日


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　生粋の日本人である著者が、パリで出会い、結婚することになった相手。
はじめはアメリカ人と思っていたが、よくよく聞いてみるとユダヤ人。そしてその家族に会いにスイスに出かけると、登場したのは、イラク・バグダッド出身のコテコテのアラブ人風の父親(ユダヤ人)と、北欧がルーツのモルモン教アメリカ人家庭出身の母親だった……。

　参列者は20人ほど。。。火葬をしない棺が穴の中に縄紐で静かに降ろされ、そこに参列者一人一人が、順に土をスコップでひとすくいずつかけていく。

　ラビが読み上げる言葉は、英語とヘブライ語。当時8歳だった息子を含め、全員キッパーと呼ばれる小さな帽子をのっけて・・・。写真もなく、献花もない。喪主の挨拶もなければ、聖歌隊の歌もない。

　スイスに住むたった5人の家族が集まったきり。それはそれは静かで小さな集まりだった。


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…（記事全文2,368文字）