━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 年3000冊読破の読書王！ 中島孝志の読む！通勤快読 宅配便 2014年12月03日 ウェブで読む：http://foomii.com/00080/2014120300000024137 EPUBダウンロード：http://foomii.com/00080-24803.epub ─────────────────────────────────── 慶応義塾大学名誉教授ですね。カナダ・マギル大学ではイスラム研究所員だったんですよ、この方。 『閉された言語・日本語の世界』『ことばと文化』『日本人はなぜ日本を愛せないのか』『日本語教のすすめ』も面白いですね。過去、「聴く！通勤快読」でご紹介したことがあると思うな。 欧米の文化文明の目標は人間の幸福と繁栄のみです。すなわち、生活向上や技術の発展にあります。自然界の安定した秩序をほとんど回復不能にまで破壊している現実を見ると、なんとまあ皮肉な自己矛盾かとあきれてしまいます。 しかし西欧キリスト教的世界観からすれば、日本の文化は異端視されてきたアニミズム的で汎心論的な世界観なんですね。 サミュエル・ハンチントンは、7つの独立文明の中に「日本文明」も含んでいます。日本文明だけがほかのどの文明ともお互いに共通する重要な文明の構成要素＝宗教、言語、文化、民族、そして領域をもたず、これら総ての点で日本がまとまっている。大きな文明ではあるが孤立した文明だ。自己完結している小さな別世界だ、と結論づけました。… … …（記事全文3,073文字）
