… … …(記事全文3,199文字)久しぶりにアシスタントを雇った。
写真の仕事の方だが彼にも別の仕事があるから、現場でのみのアシスタントになる。
去年十月の『きりあと』というコラボ個展の最終日に彼はふらっとやってきて、肉体労働の搬出を「手伝います」と提案した。
コラボ個展の相棒だった切り絵画家がそれを断り、今年一月末に開催した『白い嘘』という私の個展で、私はその若い青年に声をかけた。
「搬入、搬出を手伝ってくれないか」と。
切り絵画家が彼を断ったのが悪い、という話ではない。
おっさんとはいえ、男が二人いたら若者の手を借りなくても作品の搬出は可能。
だが今年一月の個展は、私が一人だったから、若い彼を臨時に雇ったわけだ。
それから彼はそのまま私のアシスタントに着任した。
昨日、彼と打ち合わせをした。
遠方に住んでいる彼の交通費を私が出して、さいたま市にきてもらった。それからお茶代、そしてアシスタントのバイト代を払った。もし、私のファンの男で今、仕事がない人が聞いたら、「その彼は上手くやったな」と思うだろう。さて、彼をなぜアシスタントにしたのか。
仕事を成功させたい人、上手くやりたい人は読んでほしい。