━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 渡邉哲也の今世界で何が起きているのか 2012/01/30 第95回 フィッチユーロ圏5カ国格下げ ダボス会議 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ フランスの格付け会社 フィッチがユーロ圏5カ国を格下げした。予想されてはいた範囲 内ではあるが、市場の不安は高まることになる。今回の格下げで最も大きな影響を受ける のはベルギーであろう。ベルギーの格下げはデクシアの国有化に伴うものと思われ、小国 が巨大な金融資本を保有するという基本構造の欠陥が露呈したものとも言えるかもしれな い。尚、フィッチはS&Pと違い自国フランスの格下げをしてはいない。政治的配慮なのだ ろうか ギリシャの債務再編は未だ纏まっていない。一応の所、月末を目処にと期限を定めている が、纏まるかは不透明な状況である。ギリシャ政府と銀行間の問題だけではなく、ECBが 保有する債権の扱いに関しても話し合いが持たれているものと思わる。ドイツはECBが保… … …(記事全文6,100文字)
渡邉哲也の今世界で何が起きているのか
渡邉哲也(作家・経済評論家)