━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 渡邉哲也の今世界で何が起きているのか 2012/01/31 第96回 ギリシャ救済合意できず ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ギリシャ救済は予想通りつまずいた。最終期限は国債償還日である3月20日となるので、 まだ時間はあるが、債権者債務者ともにかなり厳しい立場に追い込まれたことは間違い無 いだろう。 ドイツはギリシャ救済の条件に財政の欧州連合管理を持ちだした。これは国家主権に関わ る重大な問題であり、事実上の共同統治を受けているような状態となる。資金をのぎられ るということは国家が自発的な政策決定をできなくなることを意味するからである。特に ギリシャの場合、労働者の4分の1が公務員であり、強権的な賃金カットやリストラが行 われる可能性が高い。ギリシャ政府としても、これを認めることは難しいと思われる。… … …(記事全文5,633文字)
渡邉哲也の今世界で何が起きているのか
渡邉哲也(作家・経済評論家)