━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 渡邉哲也の今世界で何が起きているのか 2012/01/27 第94回 メルケル首相、ギリシャ救済可能性に初めて疑問呈する ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ ギリシャの債務再編交渉が長引くなか、ドイツのメルケル首相はギリシャ救済の可能性に 対して初めて疑問を呈した。毎日のように述べているが、ドイツは、ギリシャ救済や救済 拡大、そして、ECBによる救済役割の拡大には反対の立場を取り続けている。そして、 ヨーロッパ最大の大国であるドイツが方針を変更しないことには欧州危機は改善されない。 ギリシャのこれまでの経緯(過去200年の内半分程度が破産状態)を考えた場合、ドイツ の言い分もわからぬわけではない。浪費により自己破産を繰り返し迷惑をかけ続けられて いる親族のようなものであり、歳出削減など抜本的な改善がない限り、追加資金を出した くないのだろう。… … …(記事全文5,159文字)
渡邉哲也の今世界で何が起きているのか
渡邉哲也(作家・経済評論家)