□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年08月01日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 上期の供給不足環境をいかせなかった天然ゴム相場、下期が厳しいのは当然 =================================== <良好なファンダメンタルズでも値下りした2018年上期> 天然ゴム生産国連合会(ANRPC)は、1~6月期の国際天然ゴム需給について、需要が前年同期比5.0%増の696.0万トン、生産が同4.5%増の621.4万トンになった結果、74.6万トンの供給「不足」が発生したと報告している。総じて良好な気象環境を背景に強力な増産プレッシャーが発生しているが、それ以上に需要環境が良好なことで、需給は引き締まっている。 例えば、中国の1~6月期新車販売台数は前年同期比5.6%増の1,406万6,500台となっている。昨年1~6月期は3.8%増であり、小型車減税縮小の影響で落ち込んでいた自動車市場が、税制面での支援を弱めても着実な成長軌道に回帰しつつあることが確認できる。米新車販売台数も1~6月期は前年同期比1.9%増の861万0,770台であり、良好な雇用環境や可処分所得の増加を手掛かりに、自動車需要は高いレベルの成長を維持している。… … …(記事全文3,697文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)