□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年11月13日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。金需給動向の解説を行います。WGCの四半期報告から、重要と思われる部分を網羅的に解説します。 =================================== 7~9月期の金需給動向を読み解く、年初来高値更新時の金需給は? =================================== <Q3の金需要は主に投資要因で低迷> 産金業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)が四半期報告「Gold Demand Trend Q3」を公表した。当該期間の金価格は、7月初めの1オンス=1,241.70ドルから9月8日の1,362.40ドルまで急伸した後、9月末の1,284.80ドルまで上げ幅を削る展開になっている。北朝鮮情勢など地政学リスクの高まりを背景に今年最高値を更新する一方で、9月中旬以降には米連邦準備制度理事会(FRB)の段階的な利上げが継続するとの見方から急反落する荒れた相場になった期間である。 LBMA価格ベースだと、4~6月期の1,256.60ドルから1,277.90ドルまで前期比で21.30ドルの上昇となる一方、前年同期の1,334.80ドルは56.90ドル下回る価格水準になる。四半期ベースでは今年最高値だが、昨年と比較すると抑制された値位置であり、評価も割れ易い価格環境になっている。… … …(記事全文5,406文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)