□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年10月06日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。金ETFを取り巻く環境を解説します。昨年前半はブレグジットが欧州投資家を金ETF購入に走らせましたが、最近の金ETF販売環境について解説します。 =================================== 金ETFのトレンドを読む、最近のトレンドは減速+米国シフト =================================== <欧州リスクの後退と米国リスクの高まり> 産金業界団体ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の集計したデータによると、7~9月期の金上場投資信託(ETF)の投資残高は前期比18.94トン増の2,295.34トンとなった。1~3月期には126.78トンの残高増が確認されていたが、4~6月期には65.02トン増までペースが鈍化し、7~9月期には更にそのペースが鈍化した格好になっている。金ETFに対する強気スタンスは維持されているが、そのレベルは着実に低下しており、辛うじて純増状態を維持した状態に留まっている。 7~9月期の金ETF市場で特に目立ったのは、米国勢の強気スタンスである。「SPDR GOLD SHARES」が12.16トン増、「iShares Gold Trust」が18.21トン増となっており、この二つの金ETFのみで30.37トンの純増になっている。トランプ政権の政策運営に強い疑問が投げ掛けられた1~6月期が44.12トン増だったことを考慮すれば、7~9月期に米国勢の金ETF買いにドライブが掛かったのは明らかである。… … …(記事全文4,307文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)