□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年09月11日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。コモディティ市場に限らずマーケット全体がハリケーンの影響に注目していますが、今回は余り取り上げられることのないソフト・コモディティを中心に解説します。 =================================== ハリケーン「Irma」に恐怖し、ソフト・コモディティ相場が高騰中 =================================== <ハリケーンの当たり年に> 今年の北米大陸は、ハリケーンの「当たり年」のようだ。ここ数年はハリケーンがマーケットの中心テーマになることは極めて稀であり、殆ど材料視されない相場環境が続いていた。当然に毎年のようにメキシコ湾岸ではハリケーンが発生しているが、コモディティ需給に影響を及ぼすレベルの被害が確認されたのは、恐らくは2012年8月の「Isaac」、同10月の「Sandy」が最後であり、今年は約5年ぶりにハリケーン被害に直面した格好になっている。 もともと、8~9月にかけてはハリケーン・シーズンとも言われるように大型ハリケーンが発生し易い時期であり、過去には2005年8月末に「Katrina」が米南部に壊滅的な被害をもたらしたことなどは、比較的記憶に新しい。原油、石油製品供給トラブルのみならず、農作物生産、更にはマクロ経済にも大きな影響を及ぼし、コモディティ市場のみならず金融市場への波及効果も大きく、各マーケットは対応を迫られた。… … …(記事全文4,502文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)