□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年09月05日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。北朝鮮情勢の考え方を金市場の目線で解説します。 =================================== 北朝鮮リスクの刺激が続く金相場、もはや膠着状態がベストの状態に =================================== <手遅れになった北朝鮮情勢の解決> 北朝鮮情勢を取り巻くリスクが着実に高まっている。9月3日には6回目の核実験が行われ、北朝鮮の国営・朝鮮中央通信(KCNA)は「より高度な核兵器の開発に成功した」として、それが「大陸間弾道ミサイル(ICBM)に搭載可能な水爆」であることを明らかにしている。 北朝鮮の核実験は2006年から始まっており、昨年も1月6日と9月3日の二度にわたって実施されている。その当時の金相場の反応を振り返ってみると、1月の際は前日比12.69ドル高の1オンス=1,091.09ドル、9月の際は同27.30ドル高の1,354.00ドルとなっており、北朝鮮の核実験に関しては概ね金価格に10~30ドル程度のリスクプレミアム加算を促すイベントであることが確認できる。その当時の経験からは、9月1日終値1,330.40ドルに対して、1,340~1,360ドル程度までの上昇が見込まれるリスクイベントだったと評価できる。足元では1,340ドル台前半での取引になっているが、過去の核実験に対する金相場の反応としては、特に違和感のないレベルになっている。… … …(記事全文4,225文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)