□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年08月02日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。プラチナ需要環境を劇的に変える可能性がある電気自動車シフトの動きについて、今回は、南アのプラチナ鉱山業界サイドの分析を紹介します。 =================================== 南アフリカのプラチナ鉱山業界は、電気自動車の脅威をどう見ているのか =================================== <Euro Ⅵの先を読む> フランスに続いてイギリスも、2040年までにガソリン車とディーゼル車販売を禁止する方針を打ち出した。欧州における自動車環境問題の当面の解決策とみられていたディーゼル車がその役割りを果たすのが困難な状況に陥る中、将来の技術進展を見込んで23年後に化石燃料車のデッドラインが設定されている。 ディーゼル車は燃費効率の良さから2000年代の原油価格高騰と歩調を合わせる形で人気が高まっていたが、大気汚染物質の排出量の多さがボトルネックになっていた。ガソリン車と比較するとどうしても排出ガスの量が多く、環境へのダメージが大きい車種であった。しかし、粒子状物質(PM)や窒素酸化物(NOx)、更には二酸化炭素までをも規制する規制基準「ユーロⅠ~Ⅵ」の導入によって排出ガス規制を強化することで、欧州の大気を正常化するのを目指すのが近年のトレンドになっていた。… … …(記事全文4,021文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)