□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年08月03日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。WGCの四半期レポートから4~6月期の金需給動向について解説します。 =================================== 4~6月期の金需給を振り返る、価格高騰局面で需給はどう動いたのか? =================================== <価格上昇局面での金需給> ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)から「Gold Demand Trend」の第2四半期版が発表された。この4~6月期にはフランス大統領選が行われており、4月17日の1オンス=1,297.40ドル、6月6日の1,298.80ドルと、二度にわたって年初来高値を更新している。最安値は5月9日の1,214.30ドルであり、1~3月期と比較すると二度にわたる強力な上昇トレンドを形成しつつ、コアレンジを1,150~1,250ドル水準から1,200~1,300ドル水準まで引き上げた四半期だったと総括できる。 平均価格だと、1~3月期の1,221ドルに対して4~6月期は1,259ドルと38ドルの値上がりに過ぎないが、乱高下を繰り返しながらも緩やかなペースでコアレンジを切り上げた時間帯になる。米欧の政治リスク、シリアや北朝鮮の地政学リスクが金価格を強く刺激しつつも、こうした政治、地政学的リスクの鎮静化局面では戻り売り圧力も観測されており、比較的大きな値幅が観測されている。… … …(記事全文4,444文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)