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山岡鉄秀の対外情報戦で勝ち抜けろ!

山岡鉄秀(情報戦略アナリスト)

山岡鉄秀

日本国民は覚悟した方がいい。日本の政界はサイレント・インベージョンが完了している。日本人にアメリカ人のようにファイトバックするガッツがあるか?なければ終わる。

ウェブで読む(推奨):https://foomii.com/00194/2021070521044582138 //////////////////////////////////////////////////////////////// 山岡鉄秀の対外情報戦で勝ち抜けろ! https://foomii.com/00194 //////////////////////////////////////////////////////////////// 私が6月に「VS.中国(バーサスチャイナ)」をハート出版から上梓したのは、一人でも多くの日本人に、できれば高校生にまで、迫りくる中国の脅威を理解して欲しいからでした。その為に、できるだけ平易な文章で書いてあります。 しかし、残念ながら、日本の政党は既に中国共産党の工作にほぼ完全にやられてしまっていることが判明しました。西洋自由主義諸国が中国への警戒を強め、制裁措置に踏み切る中で、日本だけが制裁はおろか、対中批判国会決議すらできなかったのです。 最初は、菅首相の訪米前に採択しようと思うもそれもできず、G7に間に合わせることもできず、とうとう国会閉会に間に合いませんでした。 そのいきさつを、長尾敬衆議院議員が月刊正論8月号に寄稿しています。読んで改めて絶望しました。なんと野党よりも、自民党幹部と公明党幹部に阻止されていたのです。 まず驚くのが、決議にいたる煩雑なプロセスです。自民党と公明党の幹事長・国対委員長の会議で合意されなければならず、その後与野党国対委員長会談で了承を得、やっと衆議院議院運営理事会に諮って採択に進み、さらに、与野党の全会一致でなくてはならない、というのです。本来は動議が提出されたら単純に多数決で決めるべきです。全会一致の原則など、まるで共産党の民主集中制で、民主主義の否定です。それでも、「ミャンマーにおける軍事クーデターを非難し、民主的な政治体制の早期回復を求める決議案」の採択には一週間程度しかかからなかったそうですから、今回の対中批判決議が如何に妨害を受けたかがよくわかります。 決議文自体も、弱すぎて曖昧だという批判を多く受けていました。これなら出さない方がましだとまで言われました。今回長尾議員の寄稿で明らかになったのは、なんと衆議院法制局まで入って原案が練られ、その結果として中国という文字が完全に消えてしまったということです。長尾議員によれば、中国を名指しで非難しない不文律があるとしか思えないとのこと。 国会閉会2日前の6月14日、長尾議員は古谷圭司、高市早苗、中谷元、城内実各議員と森山裕国対委員長に面談します。その席で、森山委員長は「個人的にはやらなければいけない」と言いながら、「事実認定ができていないんじゃないかということを外務省が言っている」と続けたそうです。
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