□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年2月8日118号 ■ ============================================================== 破壊措置命令は解除されたのではなかったのか ============================================================== 北朝鮮の人工衛星発射騒ぎについてメディアが流す報道はデタラメばかりだ。 しかしこれはデタラメを取り越して滑稽だ。 人工衛星が成功し、落下物が海上に落ちたことを見届けて政府は破壊措置命令を解除した。 そう昨日の朝のテレビは何度も繰り返して報じた。 当然だろう。 その時点で危険性はなくなったのだから。 もともと日本への攻撃の危険性など皆無だったが、発射失敗で破壊された破片が落ちてくる危険性までも完全になくなった。 茶番劇はあっさり終わった、そう私は笑って書いた。 ところがいつの間にかその後のニュースでは破壊措置命令は継続されていると報じている。 私の勘違いだったのか? いや、間違いなく破壊措置命令は解除されたはずだ。 何度も、多くの局が、そう報道した。 そう思っていたら、きょう2月8日の読売新聞はご丁寧に説明してくれた。 「北朝鮮による別のミサイル発射に備え、自衛隊にミサイル迎撃態勢をとらせる『破壊措置命令』は継続する」と。 メディアの誤報だったのか。 あるいは政府関係者が軽率に口走ってそれが報道され、安倍首相が怒ってあわてて訂正させたのか。 それなら大問題だ。 しかしそうではない。 一旦解除した破壊措置命令を、あわてて継続したのだ。 なぜか。 北朝鮮がたて続けに人工衛星発射をすることがわかったからか。 そんなことはあり得ない。 そんな情報を日本が独自に入手することは出来ない。 米国や韓国はそんな事はひとことも言っていない。 私が、あっさり茶番劇が終わったと冷やかしたからだ。 日刊ゲンダイを愛読している安倍首相の事だから、その日刊ゲンダイのお抱え評論家である私が毎日書く安倍批判を読んでいないはずはない。 コンチクショーと思って、命令を継続しろとまわりに命じたのだ。 私は勝手にそう思っている(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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天木直人(元外交官・作家)