Foomii(フーミー)

天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

憲法9条の重要性を世界に示した北朝鮮の「暴挙」
無料記事

□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2016年2月8日119号 ■   ==============================================================   憲法9条の重要性を世界に示した北朝鮮の「暴挙」  ==============================================================  今度の北朝鮮の人工衛星発射実験は長距離弾道弾ミサイルの発射実験であるという。  しかも、米国本土に届く射程距離を持つまでに至った事を世界に示したらしい。  それは事実だろうか。  それとも、北朝鮮の脅威を煽って日米韓の結束を強化しようとする米国の情報操作だろうか。  どっちに転んでも、憲法9条の重要性と先見性を世界に示す事になる。  もし北朝鮮の脅威がウソなら、北朝鮮を恐れる必要などどこにもない。  世界の平和は二大軍事大国の米国と中国が掌握し、そして米中間の戦争などあり得ない。  勝者なき戦争になるからだ。  もし北朝鮮の脅威が本物なら、世界の安全保障政策を根本的に変える事になる。  専門家は皆そう言い出している。  ただでさえ北朝鮮の核開発を止められなかった世界だ。  北朝鮮の核兵器能力がここまで高まれば北朝鮮を軍事力で倒すことは出来なくなる。  小型核爆弾を開発した米国なら、その気になれば先制攻撃する事もあるかもしれない。  しかし、それは人類の破滅につながる。  キューバ危機は米国の核攻撃の脅しがフルシチョフを譲歩させたということになっている。  しかし、NHKスペシャルが教えてくれた。  大量の核爆弾で先制攻撃すればソ連を倒せると進言したルメイに対し、米国のスパイだったソ連の軍人が、ソ連はどんなに犠牲を払っても核報復するから米国の被害も大き過ぎると伝えた、だからケネディ大統領は、核攻撃に踏み切れなかったのだ、と。  それから半世紀以上もたち、核兵器の破壊力は格段に増大した。  北朝鮮の核といえども、その破滅力は非人道的だ。  どんなに腹が立っても米国は北朝鮮を軍事力で倒すことはできないのだ。  世界の人類の為だけではない。  自分のためにも使えない。  そうなのだ。  ここまで軍事力が破壊的になれば、どんなに軍事力を強化しても、どんなに相手が理不尽であっても、軍事力で排除する事は出来なくなったのだ。  話し合いでしか解決するしかない。  それが憲法9条の教えるところだ。  どんなに非現実的であっても、どんなに時間がかかろうとも、話し合いを続けるしかないのである。  それを今度の北朝鮮の「暴挙」が教えてくれた。  話し合いを続ける限り、戦争は起きない。  平和の為にはそれしかない。  国際社会はそういう時代になったということだ。  これを要するに憲法9条は究極の安全保障政策であるということだ。  それに気づかないどころか、それを放棄しようとしている安倍首相は、これ以上ない愚か者である(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

今月発行済みのマガジン

ここ半年のバックナンバー

2024年のバックナンバー

2023年のバックナンバー

2022年のバックナンバー

2021年のバックナンバー

2020年のバックナンバー

2019年のバックナンバー

2018年のバックナンバー

2017年のバックナンバー

2016年のバックナンバー

2015年のバックナンバー

2014年のバックナンバー

2013年のバックナンバー

2012年のバックナンバー

2011年のバックナンバー

2010年のバックナンバー

2009年のバックナンバー

このマガジンを読んでいる人はこんな本をチェックしています

月途中からのご利用について

月途中からサービス利用を開始された場合も、その月に配信されたウェブマガジンのすべての記事を読むことができます。2024年10月19日に利用を開始した場合、2024年10月1日~19日に配信されたウェブマガジンが届きます。

利用開始月(今月/来月)について

利用開始月を選択することができます。「今月」を選択した場合、月の途中でもすぐに利用を開始することができます。「来月」を選択した場合、2024年11月1日から利用を開始することができます。

お支払方法

クレジットカード、銀行振込、コンビニ決済、d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払いをご利用いただけます。

クレジットカードでの購読の場合、次のカードブランドが利用できます。

VISA Master JCB AMEX

キャリア決済での購読の場合、次のサービスが利用できます。

docomo au softbank

銀行振込での購読の場合、振込先(弊社口座)は以下の銀行になります。

ゆうちょ銀行 楽天銀行

解約について

クレジットカード決済によるご利用の場合、解約申請をされるまで、継続してサービスをご利用いただくことができます。ご利用は月単位となり、解約申請をした月の末日にて解約となります。解約申請は、マイページからお申し込みください。

銀行振込、コンビニ決済等の前払いによるご利用の場合、お申し込みいただいた利用期間の最終日をもって解約となります。利用期間を延長することにより、継続してサービスを利用することができます。

購読する