□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】
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□■　天木直人のメールマガジン２０１４年７月２０日第８０１号
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　　竹内行夫元外務次官に朝日新聞批判をさせる朝日新聞の不見識

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　きょう７月２０日の朝日新聞を見て、あきれかえった。

　朝日新聞は自らの紙面を大きく使って、集団的自衛権行使容認に反対の立場を取る朝日新聞を批判する竹内行夫元外務次官、元最高裁判事の意見を、大きく掲載している。

　竹内行夫氏は外務次官の時、米国のイラク戦争に協力する事は憲法違反であることを認識しながら、それでも日米同盟を優先させた外務官僚だ。

　憲法違反を犯しながら外務次官の後に、最高裁判事に天下った厚顔無恥な外務官僚だ。

　その外務官僚が、つぎのような厚顔無恥な事を語り、それをそのまま朝日新聞が掲載している。

　「・・・米国からの圧力で参戦するようなことはあり得ない。もし米国が日本の憲法や法秩序を根底から覆すような要請をしてきたら、『日本は憲法上できない』と、胸を張って断ればよい。ただし、米国は日本にとって安保条約で結ばれた、かけがえのない同盟国。当然、新要件の下でも他国との関係と同等ではなく、特別に考える必要がある・・・」

　まさしく砂川判決によって対米従属を憲法より優先した田中耕太郎最高裁判事の考えそのものである。

　竹内行夫氏は私に辞職を迫った二年先輩の外務官僚だ。

　だから批判するのではない。

　彼の考えや、生き様が間違っているから批判するのだ。

　ただでさえ失望させられる朝日新聞であるが、ここまで外務官僚ＯＢに好き勝手な事をしゃべらせて、それを大きく紙面に掲載するような朝日新聞に、これほど失望させられたことはない。

　朝日は外務省の従属物のごとくである（了）

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