□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年7月20日第800号 ■ ============================================================== NHKと安倍政権の不適切な関係に沈黙する大手メディアの腰砕け ============================================================== 週刊フライデーが「安倍官邸がNHKを土下座させた」とスクープ報道したことによって、いまでもこんな圧力をかけているのか、と世論があきれ、怒った。 これに対し菅官房長官もNHKも、そんな事実はなかったと否定しているが、世論は疑惑の目を持って見ている。 そのような中でサンデー毎日の最新号が「NHKのプロデューサーが安倍首相に違法献金疑惑」と書いた。 それを見つけた私は、その事を指摘した。 そこに書かれている内容は、さらなるNHKと安倍首相の不適切な関係を証明するに十分な内容である、と。 ところが、その後、一切このサンデー毎日のスクープ記事がメディアに流れる事はなかった。 よほど不都合な記事なのだろう。 驚くべき情報統制が敷かれているに違いない。 そう思っていたら、きょう7月20日の東京新聞紙上で月刊「創」編集長である篠田博之氏が自らの連載コラム「週刊誌を読む」で書いた。 国会で圧倒的な多数を占める与党・安倍政権が次に狙っているのはマスコミを何とかしようということだろう。NHK籾井騒動はその表れで、だからNHKと安倍政権の関係は注目を浴びざるを得ない、と。 そして、篠田氏は、週刊フライデーの土下座記事はインターネット上で大きな話題になったと書き、サンデー毎日のNHKプロデューサー違法献金疑惑もまた世論が好印象を持つはずがない、と書いている。 つまり、篠田氏ははっきり認めているのだ。 このNHKプロデューサーの安倍首相に対する政治献金疑惑のスクープ記事もまた、NHKと安倍政権の関係を問う大きな問題であり、それゆえに世論の関心が高い問題である、と。 ところが、もう一度繰り返すが、この問題は、サンデー毎日の報道の後、どのメディアも、どの評論家も、一切の言及がない。 東京新聞でさえ、自らの記事で取り上げる事をせずに、篠田氏のコラムで篠田氏に語らせてお終いだ。 篠田氏の危惧はもはや現実のものとなっているのだ。 NHKはもとより、この国のマスコミは、もはや安倍政権に「何とか」されてしまっている。 安倍政権を監視しているのは週刊誌、雑誌だけだ。 そして、そのうち、週刊誌、雑誌にまで圧力がかかるだろう。 週刊誌、雑誌の記事を評価して取り上げる篠田氏らは安倍政権によって要注意人物のリストに加えられているだろう。 私のインターネット上の、安倍政権にとって不都合な配信は、間違いなく警戒感を持って監視されている。 しかしいくら監視しても無意味だ。 嘘は必ずバレル。 間違った事をしていれば、事実がそれを否定してくれる。 いま安倍政権が直面しているのはまさにそれだ。 安倍政権の強引な政策が音を立てて崩れ始めて来た。 果たして今の政治がその流れを正しく受け止められるだろうか。 最悪の事態は、安倍政権が行き詰まっても、それに代わる政治が対応できないまま、政治不在のまま、日本が漂流することだ。 毎日のニュースを見ながら、そんな最悪の事態が避けられないような気がしてならない い。なんとかしなければいけない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)