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天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説

天木直人(元外交官・作家)

天木直人

絶望的なガザ情勢と国際社会の無力
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□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン2014年7月20日第803号 ■   ==============================================================    安倍恫喝政権の立役者である菅官房長官の大罪  ==============================================================  安倍政権の何が悪いかと言えば、もちろんその間違った政策である。  しかし、それにもまして悪いのは、その政策を強行するために、反対する者を権力に任せて恫喝する、その卑劣な手法である。  そして、その立役者が菅官房長官である。  きょう7月20日の産経新聞が「底流 ニュースの裏側」で書いている。  菅官房長官は官僚人事を掌握して官僚を思うままに従わせて来たと。  その記事を読むと、人事権をほしいままにして菅官房長官がいかに官僚を牛耳っているかがわかる。  しかし、菅官房長官が恫喝しているのは官僚だけではない。  NHKへの圧力でも分かるように、メディアもまた恫喝されて安倍政権に従順だ。  そして財界である。  少し前の記事であるが、6月28日号の週刊ダイヤモンドが「病める製薬 王者タケダの暗雲」という特集記事を掲載していたことがあった。  その特集記事は、日本の製薬会社のトップである武田製薬がいかに厳しい状況にあるかを書いているものだが、その中につぎのような記述があった。  すなわち5月13日に開かれた参院の内閣委員会で菅官房長官が次のような国会答弁をしたというのだ。  当時、ノバルティス社の高血圧症薬「ディオバン」の不正が大きな問題になっていたが、武田薬品の高血圧症薬「ブロプレス」についても同様の疑惑が取りざたされ、それが国会でも追及された。  その時、菅官房長官が「わが国の研究の信頼性が低下する事態は看過できない」と答弁し、これが「東京地検特捜部に対して武田の捜査にゴーサインを出した」と問い受け止められて関係者たちが敏感に反応した、と、週刊ダイヤモンドの記事が書いていた。  その後武田の「ブロプレス」が事件に発展するには至っていないが、この菅官房長官のは発言は、武田薬品の命運が安倍政権に手に委ねられたということを意味している。  おりから7月18日の各紙が報じていた。  経済同友会は17日、九州電力川内原発の「安全審査」が了承された事を受け、これまでの「縮原発」を見直して、原発推進に舵を切ったと。  経済同友会の代表幹事である長谷川閑史は武田薬品の社長である。  かつて私はこのメルマガで書いた。  これほど行き詰まっている安倍政権が、それでも好き放題できるのは、この国の政治家、官僚、メディア、財界が、もっと行き詰まっているからだ、安倍政権に弱みを握られているからだ、と書いた。  まさしく安倍政権はそれを知って恫喝政治を行っている。  権力を使って、安倍政権に刃向う物を片っ端から潰しにかかっている。  その陰の仕掛け人が菅官房長官である。  私が菅官房長官を、そのやり方が卑劣だと批判する理由がそこにある。  そんな恫喝政治をこれ以上許してはいけない(了) ──────────────────────────────── 購読・配信・課金などのお問合せやトラブルは、 メルマガ配信会社フーミー info@foomii.com までご連絡ください。 ──────────────────────────────── 編集・発行:天木直人 ウェブサイト:http://www.amakiblog.com/ 登録/配信中止はこちら:https://foomii.com/mypage/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

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