□■□■【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2010年10月9日発行第136号 ■ =============================================================== 小沢たたきから中国たたきに移った大手メディアの卑怯さ =============================================================== 大手メディアの小沢たたきはもちろん終わらない。 ここまで小沢たたきを行なってきた大手メディアである。小沢復活が現実 のものになると立場が無くなる。 大手メディアの面目をかけて小沢一郎の息の根をとめようとするだろう。 しかしもはやこれまでのような政治と金の問題についてのあからさまな 小沢たたきはできなくなった。 その最大の理由は相次ぐ検察スキャンダルによって、検察に対する信頼が 根本的に揺らいだからだ。 検察崩壊はこれからもどんどん続いていくだろう。国民の関心もそちらに 移る。 おまけに検察審査会なる物のいかがわしさを国民がはじめて知るように なった。 検察だけでなく警察の取り調べの不当さまで明らかにされた。 NHK記者による相撲賭博情報漏えいまで明らかになった。メディアと権力 の持たれあいが白日の下にさらされた。 NHKという公共放送の記者がこれだからその深刻さははかりしれない。 これらは氷山の一角である。これからもどんどんと検察・警察・司法の 不正義の現実が出てくるだろう。 その犠牲になって泣き寝入りさせられてきた無数の弱者の怒りの声が噴出 してくるだろう。 小沢一郎の政治と金ばかり追及していると、今にとんでもないしっぺ返しを 大手メディアは国民から受けるに違いない。 そこに起きたのが尖閣問題だ。世論の中国嫌悪感情だ。 あたかもそれに便乗するかのように、そしてその国民感情を煽るように 大手メディアは中国批判を始めだした。 小沢たたきとそっくりな構図だ。 そんな中で降って沸いた中国民主活動家に対するノーベル平和賞受賞の ニュースである。 各紙はこれを一面トップにし大騒ぎをしている。 すべての社説がノーベル平和賞の英断にかこつけて中国非難ばかりを 書いている。 真実を報道するという基本的な努力を怠り、反権力と言うジャーナリズム 精神を捨て去った大手メディア。 世論を誘導し、世論に迎合する大手メディア。 その姿を今日(10月9日)の各紙の劉氏のノーベル平和賞受賞報道ほど 象徴的に見せつけてくれたことはない。 私はそこに小沢たたきから中国たたきにたくみにシフトする大手メディアの 姑息さを見て取る。 了 おしらせ 本日(10月9日)に以下の通り講演会が開かれますので案内します。 記 テーマ:民主党政権に任せたら日本はどうなる?今すぐ日本を良くする処方箋 (構成: 天木直人講演、ベンジャミン・フルフォード講演、ベンジャミン VS天木氏による対談、質疑応答) 日時: 2010年10月9日(土) 14:00~17:00(受付は 13時半から) 場所: 千駄ヶ谷区民会館 2F (東京都渋谷区神宮前1-1-10) アクセス: JR山の手線 原宿駅「竹下口」 徒歩6分 費用: 3000円 (学生2000円)
天木直人のメールマガジン ― 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説
天木直人(元外交官・作家)