□■□■ 【反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説】 ■□■ □■ 天木直人のメールマガジン 2010年6月19日発行 第214号 ■ ───────────────────────────── 鳩山前首相の言葉の耐えきれない軽さ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 政局に直接かかわった政治家が現役をしりぞいた気安さから話す言葉は貴重だ。 あとから振り返って見て、当時の政局の一端がうかがい知れる。 たとえば亀井静香国民新党代表が、「輿石民主党参院議員会長にやられた」といたるところで しゃべっている。 その趣旨は、自分の選挙を抱えている輿石氏が支持率が回復したうちに参院選を急げと主張し、 菅首相はそれを抑えきれなかった、という意味だ。 それを裏付けるように、6月17日の読売新聞「迫る決戦 参院選2010」はこう書いていた。 「・・・衆院側は一時、野党が求めていた予算委員会審議に応じようとしたが、民主党の輿石参院議員 会長らは、『予算委員会を開いたら衆院国対はクビだ』と強引に抑え込んだ・・・」 福島瑞穂社民党党首も、普天間問題に関する罷免顛末について色々なところで同じ事を繰り返している。 6月19日に掲載されていた内幕話もその一つだ。 すなわち外務省や防衛省の巻き返しが強かったのは4、5月であり、それに鳩山首相は屈してしまった、 小沢幹事長からは「あなたの方が筋が通っている」と言われたが、「何とかならないか」と頼んでも、 「何ともならない」とつれなかった、と。 そんな中でやはり一番しゃべっているのが鳩山前首相である。 しかし鳩山前首相の発言だけは私は許す事が出来ない。 本当は県外移設をしたかったが官僚に協力してもらえなかったから出来なかった、と喋りまくっている。 そんな事はありえない。首相が政治信念を持ってやろうとすることが官僚の抵抗でできないなどという 事は決してない。官僚にそんな力はない。自らの不甲斐なさを国民の前でさらして恥じない首相を いただいた国民は不幸だ。 そんな鳩山首相のあきれた発言の極めつけはきょう6月19日の毎日新聞に見つけた次の言葉だ。 松田喬和専門編集委員とのインタビューで次のように答えていた。 「・・・普天間は、昨日もルース駐日米大使と電話で話した。日米同盟を重視し身を引いた鳩山(自分) に対し、オバマ大統領は非常にありがたく思っていると(いうことをルース大使は私に)伝えてくれた。 ありがたいことだ」 なんという発言だろうか。 沖縄県民のことなど、あの時も、今も、まるで鳩山首相の頭にはない。 _______ お知らせ 6月21日に講談社から発売予定の「さらば日米同盟」については、その概要が以下のURLで 見ることが出来ます。 http://www.amakiblog.com/img/pr2.jpg お知らせ 2009年1月から「まぐまぐ」社を通じて配信してきました有料メールマガジン 「天木直人のメールマガジン」は6月30日を持って終了します。 7月1日からはあたらしく設立されたfoomii と言うメルマガ配信会社から次の通り改善して配信します。 ・月額525円を月額500円とする(消費税を発行者負担とする)。 ・携帯電話(モバイル)でのメルマガ購入/購読を開始する。 ・メール配信に加えて、過去アーカイブのWebページ閲覧を始める。 引き続き、「天木直人のメールマガジン」を購読していただける読者におかれては、下記URLより、 あらたにメルマガの登録(申し込み)をお願いします。登録(申し込み)は随時受け付けています。 ◎天木直人のメールマガジン ─ 反骨の元外交官が世界と日本の真実をリアルタイム解説 http://foomii.com/00001/ フーミーのホームページを開いて私の顔写真をクリックすると案内の画面が出てきます。 (1) 【購読手続きへ進む】ボタンを押下し、「新規ユーザー登録」より、 ・メールアドレス ・パスワード ・クレジットカード番号(有効期限) を入力後、入力した情報を確認。 (2) 間違いがない場合、「購入する」をクリックして申込完了。 それでは7月1日から、気分を一新してあらたなスタートをさせていただきます。 これまでのご購読ありがとうございました。
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天木直人(元外交官・作家)