━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/04/12 党首会談懇願野田佳彦氏が密室で提示する条件 第195号 ──────────────────────────────────── 野田佳彦氏と谷垣禎一氏による三度目の党首討論が行われた。 不毛な論議とはこのことを言う。 野田佳彦氏の主張は、初めから終わりまで、「党首会談のお願い」だけであ った。 よほど、公開の場では話せないことがあるらしい。 この点、谷垣氏が主張する公開の場で堂々と話すのが筋だとの主張が正論で ある。 野田佳彦氏は自民党のマニフェスト消費税率10%と民主党提案が同じだと の主張を繰り返す。 これに対して、谷垣氏はマニフェストの撤回というけじめをつけていない、 消費増税反対派が党内に100名以上もいることが問題だとする。 これも正論だ。 野田佳彦氏は民主党内での意見集約の正統性を主張するが、説得力がゼロで ある。 野田佳彦氏は次のように述べた。 「まず、社会保障と税の一体改革は、これは待ったなしの改革だというふうに 思っております。 先般、法案を提出をいたしましたので、その成立を全力を尽くして目指して いくと。 これは重大な決意を持って臨んでいくということは、これは変わりはありま せん。 その上で、民主党内においては、一昨年の秋から検討本部を設けて成案をつ くり、素案をまとめ、大綱として閣議決定をして、そして法案提出をしたわけ でありまして、丁寧な議論を積み重ねてきたというふうに思います。 引き続き多くの皆様にご理解をいただけるような、丁寧な説明は続けていき たいというふうに思います。」… … …(記事全文6,027文字)
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植草一秀(政治経済学者)