━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/04/01 放送法改正し日本偏向協会を解体的に改革せよ 第184号 ──────────────────────────────────── NHK日曜討論が通常枠を拡大して90分放送を行った。 「討論」と銘打ちながら「討論」を行わずに、個別インタビューの形式を取っ た。 その目的は、消費増税を推進する勢力の発言時間を長く取ることにある。 討論形式の場合には、出席者は基本的に対等の立場で討論する。 発言は1回につき、1分を目安に行うこととされ、1分を超えるとテーブル の中央にあるランプが点滅し、1分15秒を超えると点灯したままになる。 発言回数も、基本的にはほぼ均等に配分される。 ただし、司会者が偏向している場合には、司会者のすぐ左側、画面では司会 者のすぐ右の主賓席に座る政府または与党代表者の発言回数が多くなり、また、 制限時間を超えた発言も司会者が容認することが多くなる。 このような司会者は、少数政党の出席者が長い発言をする場合には、話に割 って入り、話を強制的に打ち切るが、主賓が長い話をしても、そのまま放置す る傾向が強い。 このような偏向司会運営をしていた代表が故影山日出夫解説委員であり、さ らに偏向色の強い司会者が島田敏男氏である。 これらの偏向司会者に対して、山本孝氏などは、極めて公正な司会運営を行 っていた。逆に政権幹部や政権与党幹部に対して、厳しく問題点を指摘して見 解を問うという、ジャーナリストとしてあるべき姿勢を示していた。 今日の日曜討論は神志名泰裕氏が担当したが、島田敏男氏とはまったく異な り、色のつかない透明性のある司会進行を行った。 神志名氏は島田氏の上司にあたるのだと思われるが、次週以降の日曜討論の 司会は島田氏ではなく、神志名氏が担当するべきである。 島田敏男氏は、別の部署に異動させるべきだ。 政党代表者に対する個別インタビューでは、時間配分の基準が国会における 議席占有率に置かれるようである。 4月1日放送では、民主党25分、国民新党6分、自民党20分、公明党9… … …(記事全文5,605文字)
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植草一秀(政治経済学者)