━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/03/21 シロアリ退治なき消費増税突進野田のサギ山政権 第173号 ──────────────────────────────────── 民主党内での消費増税論議が難航している。 野田佳彦氏は強引に消費増税を実施しようとしているが、党内の反対意見が 根強い。 メディアは「慎重派の抵抗」と表現しているが、日本語の正しい使い方を知 らないようだ。 消費増税反対は、民主党が2009年8月の総選挙以来、政権公約に掲げて きた政策である。いまもこの主張を貫いているのが慎重派であって、「抵抗」 しているわけではない。 慎重派が主張している内容が正論である。 野田佳彦氏自身が 「シロアリを退治しないで消費税を上げるのはおかしい」 「天下りやわたりをなくせという国民の声にまったく応えない政権は不信任に 値する」 と堂々と述べてきたのである。 シロアリも退治せず、天下りやわたりを放置したまま、消費税を上げようと することが間違いであることを、すべての国民が知っている。 民主党の国会議員で、消費増税に賛成する者は、次の総選挙、参院選で間違 いなく全員落選することになるだろう。 ネットからの情報発信力を軽視することはできなくなっている。 主権者国民を裏切り、霞が関権力の僕となる民主党議員に対しては、強烈な 形で「落選運動」が展開されることになる。 彼らは、2009年の総選挙で、「シロアリ退治なき消費増税阻止」の看板 を掲げて総選挙を戦った。 主権者である国民は、その主張が正論であると賛意を示し、これらの候補者 に清き一票を投じた。 その議員が、主権者国民に対して何の説明もすることなく、シロアリ退治な き消費増税賛成に回るなら、主権者国民がこれらの議員を許すはずがないのだ。… … …(記事全文5,731文字)
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植草一秀(政治経済学者)