━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/03/08 モノをいう大多数の市民が出現すべき時が来た 第160号 ──────────────────────────────────── この国の自警団が緊急警告を発している。 その内容は、「シロアリ詐欺に警戒せよ」と云うものらしい。 内容を紹介する。 手口はかなり大胆である。 まず、この詐欺軍団の棟梁が、国全体を調べて分かったことがあると宣言す るのだそうだ。 4500の法人に2万5000のシロアリが棲みついて、12兆円もの被害 をもたらしているのだと。 この現状に立ち向かうことをこの棟梁が宣言する。 その宣言というものがかなり頼もしいらしい。 「命懸けで実行する」 と声高らかに宣言するのだという。 ついては、ぜひとも選挙で清き一票を入れてくれと来る。 この国に棲みつくシロアリの調査を綿密に行い、その全貌を明らかにしたか ら、その駆除をやらせて欲しいと言うんだ。 どうすれば良いのかと聞くと、とにかく選挙で一票入れて欲しいと言う。 そこで、町の人々は、こぞって、この棟梁に清き一票を投げ込んだ。 見事に棟梁は代表者に選ばれて、「言ったことは命懸けで実行する」と来た。 本当に多くの人が期待した。 いままで、何人もの人が「シロアリ退治」と叫んでは見たものの、「言うだ け番長」ばっかりだった。 涙を流して、さも頑張ったかのような演技をした人もいたが、とてもとても… … …(記事全文4,692文字)
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植草一秀(政治経済学者)