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メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」

植草一秀(政治経済学者)

植草一秀

第142号 シロアリ退治なき消費増税推進の朝日媚び売り新聞

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2012/02/19  シロアリ退治なき消費増税推進の朝日媚び売り新聞                第142号 ────────────────────────────────────  野田佳彦内閣の支持率が各種世論調査で30%を割っている。政権の危機ラインを下回ったわけだ。    NHK世論調査では2月の支持率が1月の支持率から微増したが、極めていかがわしい数値だ。    1月から2月にかけて、野田佳彦氏の過去の街頭演説動画が日本中に拡散した。本ブログおよびメルマガの情報拡散の訴えが功を奏したものだ。    2009年8月15日野田佳彦氏街頭演説  http://www.youtube.com/watch?v=y-oG4PEPeGo   「マニフェストにはルールがある。書いてあることは命懸けで実行する。書いてないことはやらない。」   「シロアリを退治し、天下り法人をなくし、天下りをなくす。ここから始めなければ消費税を上げるというのはおかしい。」    いずれも、ブーメランで現在の野田佳彦氏の首をはねる勢いを持つ演説だ。    消費増税を推進する野田佳彦氏にこのブーメランが直撃した。野田内閣の支持率が急落するのは当たり前だ。それが低下しないNHK世論調査。極めていかがわしい調査方法を用いているのだろう。        消費増税は正統性を保持していない。したがって、現在の状況のなかで、法律を成立させることは間違った選択だ。    民主主義とは、国民を主権者とする政治の方式だが、民主主義を守るために必須のことがらが、デュープロセスの遵守だ。    民主主義を守るとは、適正な手続き=デュープロセスを確実に守るということである。ここが損なわれれば、民主主義は崩壊する。形骸化するのではなく、民主主義そのものが壊れるのだ。        現在の国会での勢力分布を考えると、増税法案を強硬に成立させることはかなり難しい。    民主党は党内の約半分が反対である。    この場合、反対派が正統派である。なぜなら、現在の民主党国会議員は、2013年までは消費税増税に手を染めないことを有権者と約束して国会議員になっているからだ。    これが民主主義の基本だ。 「マニフェスト。イギリスで始まりました。ルールがあるんです。」 というのは、このことを示している。    選挙の際に主権者国民と交わした約束。政治家と政党は、良くも悪くも、この公約に縛られる。公約を守ってこそ、初めて国民との間の「信義」が成り立つ。   「信なくば立たず」である。『論語』のことばである。      
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