━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「植草一秀の『知られざる真実』」 2011/11/02 日本破壊のTPP参加命令に服従するポチ3号 第33号 ──────────────────────────────────── 野田佳彦氏が11月12~13日のAPEC首脳会議に向けて、TPP交渉 への参加を表明する意向であるとメディアが報道している。 野田佳彦氏は国内での論議を積み上げて早急に結論を示すことを表明してい たが、これはウソである。 論議を積み重ねる前から、TPP交渉への参加を決めていたのである。 その唯一にして最大の理由は、米国が日本に対して、TPPへの参加を命令 したことにある。 米国が命令するのは自由であるが、日本のトップが、日本の国益を無視して 米国の命令に従うか、米国の命令ではあっても、日本の国益を優先して米国に 毅然とした姿勢を示すかとの間には、「天地の開き」がある。 野田佳彦氏がTPP反対の国内論議が圧倒的に優勢ななかでTPP交渉参加 の意思を表明するなら、野田佳彦氏はやはり米国の「ポチ3号」であることが 明確になる。 野田佳彦氏は国益、国民の利益よりも自分の身の安泰を優先する、「私」を 優先する、小人であることが明確になる。 すべての日本国民は日本国憲法の前文を改めて確認するべきである。 日本国憲法前文には以下の記述がある。 「日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、(中 略)、 主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国 民の厳粛な信託によるものてあつて、その権威は国民に由来し、その権力は国 民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普 遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これ に反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。」 ここには、 「主権が国民に存すること」 「国政は、国民の厳粛な信託によるもの」 「その権威は国民に由来」すること、… … …(記事全文4,613文字)
メルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」
植草一秀(政治経済学者)