━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 渡邉哲也の今世界で何が起きているのか 2011/11/16 第47回 独英対立 不協和音を強める欧州 スペイン国債の金利上昇 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 金融危機に対する対応が後手に回る中、スペインの国債金利も上昇、危機はどんどん拡大 している。そんな中で、EU内での英と独仏の対立が表面化している。金融取引税や金融規 制を強めたいドイツ、それに対して、金融が大きな収入源となっている英国は大反発し、 欧州の金融をめぐる今後の話し合いに暗雲が広がっている。 これは、国家としての背景も、産業構造も文化も違う国々がひとつの構造体で政治運営を してゆくことの難しさを表しているのだろう。そして、解決の目処が立たない問題とも言 える。 欧州連合は、統合条約であるリスボン条約批准の過程で何度も挫折し、条約をまとめるた… … …(記事全文8,361文字)
渡邉哲也の今世界で何が起きているのか
渡邉哲也(作家・経済評論家)