□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年07月09日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== トランプ大統領は増産を要請すれど、OPECが対応すべきでない理由 =================================== <過熱するトランプ大統領の原油高批判> トランプ米大統領の原油高(ガソリン高)批判が過熱している。6月30日には、「サウジアラビアから最大で日量200万バレルの増産を取り付けた」とのフェイクニュース(嘘ニュース)を投げしてしまっていたが、7月4日には過去3度にわたるTwitter上での原油高批判から一歩踏み込んで、「今すぐ下げろ!(REDUCE PRICING NOW!)」との警告を行った。 ここにきて、トランプ大統領が何を考えているのかは徐々に明らかになり始めているが、この7月4日のツィートは極めてシンボリックな内容になっている。全文を翻訳すると、「独占するOPECは、ガソリン価格が上昇していることを忘れるべきではない。しかも、OPECは助けになることをほとんどしていない。それどころか、OPECは価格を引き上げている。米国が非常に少ない金額で加盟国の多くを守っているにもかかわらずだ。これは双方でなければならない。今すぐ、価格を引き下げろ!」となる。… … …(記事全文3,860文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)