□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年02月26日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== アウトルック・フォーラムで示された2018/19年度の米穀物需給見通し =================================== <2018/19年度の作付面積に大変動はなし?> 2月22~23日に米農務省(USDA)主催のアウトルック・フォーラム(展望会議)が開催された。23日には「コモディティ展望(Commodity Outlooks)」のプログラムがあり、「穀物と油糧展望」が示されている。これまでシカゴ穀物相場では、2017/18年度需給見通しの構築を進めてきたが、この展望会議を境に18/19年度需給を巡る議論も段階的にではあるが、開始されることになり、穀物相場の価格形成ルール転換に注意が必要な時間帯になる。 結論としては、今回の展望会議が穀物相場に大きな影響を及ぼすことはなかった。イベントリスクとして注目度は高かったが、「まだ18/19年度需給を議論するのは時期尚早」とのムードが強く、従来通りに特にアルゼンチンの気象環境に敏感に反応する相場展開が維持されている。これは例年通りの相場展開で何ら意外感はなかったが、18/19年度産を巡る議論は3月末の作付意向面積発表まで先送りされることになる。… … …(記事全文4,410文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)