□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年02月14日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== IEAの2月月報を読み解く、歴史は繰り返されるのか? =================================== <歴史は繰り返すのかとのテーマ設定> 国際エネルギー機関(IEA)が2月13日に公表した「Oil Market Report」の副題は、「歴史は繰り返すのか?(History repeating itself?)」となった。 原油需給と原油相場をマクロな視点でみれば、2008年をピークとする原油相場の高騰が世界中でタイトオイル生産の活動を活発化させ、その中でも米国のシェールオイル産業が大きな成功を収めたことが、14年以降の原油相場を大きく押し下げた。その後は急激な値下がりを受けてのシェールオイル生産鈍化が16年後半から17年初めにかけての原油高を促したが、その原油高そのものが再びシェールオイルの増産加速を促した結果、17年中盤にかけては改めて原油相場の急落を経験している。そして、17年後半以降は堅調な需要環境、主要産油国の協調減産などを背景に改めて原油価格は大きく押し上げられているが、再びシェールオイル増産圧力とどの様に向き合うのかが問われる局面になっている。… … …(記事全文4,312文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)