□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年02月09日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== USDAはアルゼンチン産の不作を追認、穀物間で異なる輸出環境も再確認 =================================== <やはり厳しいアルゼンチン産の生産評価> 米農務省(USDA)は2月8日、2月需給報告(WASDE)を発表した。南米産(特にアルゼンチン産)の天候相場が展開される現在のシカゴ穀物市場においては、USDAが南米産生産動向にどのような評価を下すのかが最大の焦点となっていたが、基本的には厳し目の生産報告が目立ち、相場に対する天候プレミアムの加算が正当化できる状況になっている。 2017/18年度のアルゼンチン産の生産高予想をみてみると、トウモロコシが前月の4,200万トンから3,900万トンまで300万トン(7.4%)、大豆が同5,600万トンから5,400万トンまで200万トン(3.6%)のそれぞれ下方修正になっている。トウモロコシは今季初、大豆は2カ月連続の下方修正になる。事前の市場予測は、トウモロコシが4,068万トン(レンジは4,000万~4,200万トン)、大豆が5,406万トン(同5,200万~5,600万トン)だったため、サプライズとまでは言えないが、特にトウモロコシに関しては厳しい生産報告と言える。… … …(記事全文3,970文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)