□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年01月12日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 全ての強弱材料を無視する天然ゴム相場、長過ぎる年末・年始の休暇 =================================== <在庫と価格との逆相関分析は機能せず> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、昨年12月から1㎏=200~215円をコアとしたボックス相場を継続しており、明確なトレンドを打ち出せていない。昨年9~11月期には中国の政策引き締めの影響もあって調整売りが優勢になり、9月6日の234.70円をピークに、11月21日の187.80円まで下落していた。しかし、その後は200円台まで自律反発的な動きを見せたものの、そこから本格的に買い進むことも、逆に改めて売り込むような動きもみられず、決定打を欠いている。 天然ゴム需給関連の材料が何も存在しない訳ではないが、上海ゴム相場が1トン=1万4,000~1万4,500元をコアとした極めて狭いレンジで膠着化する中、東京ゴム相場のみがトレンドを形成できるような状況ではなくなっている。マーケットでは、天然ゴム相場が何をメインの材料視しているのかを把握できない状況に陥っており、「膠着状態→売買見送り→膠着状態」の悪循環に陥っている。中国投機マネーの瞬間的な動きのみが注目されており、いつ上海ゴム相場が動意付くのかだけが注目され、方向性を探るのが極めて困難な状況になっている。… … …(記事全文4,458文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)