□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年01月16日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 不確実性高まる先進国の金融政策環境が刺激する金価格 =================================== <ドル安連動で金相場の上昇続く> COMEX金先物相場は、昨年12月12日の1オンス=1,238.30ドルをボトムに、1月16日の取引では1,340ドル台まで値位置を切り上げている。昨年9月から12月中旬にかけて形成されていた急落地合が巻き戻されており、9月8日以来の安値を更新している。昨年高値1,362.40ドル(9月8日)まで残りは20ドル程度まで迫っており、現在の上昇ペースが維持されると1月中にも高値更新サイクル入りしそうな状況にある。 相場テーマは比較的単純であり、ドル安の一言に尽きる。ドルインデックスは昨年12月12日の94.219ポイントをピークに90.50ポイント水準まで下落している。ドルインデックスの最大下落率は4.2%に達しており、これが金相場を押し上げる原動力になっている。金相場の最大上昇率は8.6%に達しており、やや金相場の値動きが過熱状態にあるものの、基調としては「ドル安→ドル建て金相場上昇」の流れが明確に確認できる。… … …(記事全文4,210文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)