□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年01月10日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 米金利とドルとの相関が崩れた時代の金相場、短期トレンドは下向きになれど =================================== <ドル安主導の金相場上昇は息切れか> COMEX金先物相場は、1月4日の1オンス=1,327.30ドルをピークに、 9日終値では1,313.70ドルまで値下がりした。年末・年始を挟んでは急激なユーロ高・ドル安がドル建て金相場を押し上げていたが、そのドル安圧力が一服する動きと連動して、金相場は改めて上値を圧迫される展開になっている。昨年12月中旬以降に急落していたドルインデックスは、1月2日の91.75ポイントをボトムに9日終値では92.53ポイントまでリバウンドしており、概ねドルとの逆相関が重視された相場展開になっている。 これが米実体経済や金融政策評価に基づく動きであれば分かり易いが、年末年始を挟んで発生した急激なユーロ高・ドル安圧力は、明らかにユーロ主導の値動きだった。ユーロ圏各国の中央銀行総裁が相次いで量的緩和から金利に政策の軸足をシフトする必要性を訴える一方、ユーロ圏の経済指標が軒並み堅調な数値を叩き出したことが、ユーロ高・ドル安を促した訳だ。… … …(記事全文4,444文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)