□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2018年01月05日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ =================================== 2018年の金価格見通し、上昇シナリオと下落シナリオの検証 =================================== <政治リスクと地政学リスクの評価が問われる1年に> 2016年以降の金価格形成のロジックは単純である一方、予測するのが難しい状況にある。政治リスク、地政学リスクに対するヘッジとしての安全資産に対する投資ニーズを読み解く必要があるためだ。過去2年にわたる金相場は乱高下を繰り返しながらも下値を切り上げているが、その原動力となったのは専ら政治リスクや地政学リスクであり、伝統的な金融経済リスクに対するヘッジニーズで上昇するような局面は殆ど見られなかった。 2016年はイギリスの欧州連合(EU)離脱(=ブレグジット)が投資リスクとして認識されたが、17年はフランス大統領選、更には北朝鮮情勢の緊迫化、トランプ米大統領のもたらす世界経済の不確実性などが、引き続き金価格を支援した。18年も引き続きこうした政治リスクや地政学リスクが金市場に対する投資ニーズを引き上げるか否かが焦点になる見通しだ。… … …(記事全文5,021文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)