□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年12月29日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。穀物相場の年間レビューです。今年の大きな流れを確認します。これで年内の発行は終了です。良いお年をお迎え下さい。 =================================== 2017年の穀物相場を振り返る ~予想以上の豊作で低迷~ =================================== <意外だった過去最高のイールド> 2017年のCBOTトウモロコシ先物相場は、年間を通じて上値の重さが目立つ展開になった。2013/14年度から続く「豊作→需給緩和」の流れに修正を迫ることができず、在庫余剰感が一段と強くなっていることが、トウモロコシ相場を素直に下押しする教科書的な相場展開が実現している。 年初の段階では、トウモロコシ需給の緩和状態を是正することに対する期待感が存在しなかった訳ではない。前年度の需給緩和を背景とした相場低迷を受けて、2017/18年度はトウモロコシの作付面積を削減することで需給リバランスを進めることが目指されていた。16/17年度の作付面積が9,400万エーカーだったのに対して、5月時点では9,000万エーカーまでの面積削減が予想されていた。すなわち、「相場低迷→供給抑制」の流れが、5年ぶりの在庫削減を促す展開が想定されていた。… … …(記事全文4,275文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)