□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年12月27日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。天然相場の年間レビューです。今年の大きな流れを確認します。 =================================== 2017年の天然ゴム相場を振り返る ~中国政策評価は難しかった~ =================================== <上海主導の難しい相場環境が続いた> 2017年のTOCOM天然ゴム先物相場は、中国投機マネーの動向に一喜一憂する不安定かつ投機色の強い1年だったと総括している。伝統的なマクロ需給分析は必ずしも有効に機能せず、中国マネーの瞬間的な売買動向に左右されるだけの極めて投機色が強い展開になった。具体的には、上海期貨交易所のゴム先物相場の写真相場化が「更に」進んだ1年間だった。 「更に」としたのは、2016年後半時点で既にその兆候がみられたためだ。昨年上期の段階では必ずしも上海ゴム相場の動向は最重要視されていなかったが、下期に入ると明らかに異常な上海ゴム相場の高騰相場を受けて、東京ゴム相場は「上海ゴム相場の高騰は、しょせんは投機に過ぎない」との従来の伝統的な立場を崩し、上海ゴム相場につれ高することを選択した。これは産地相場も同じであり、国際ゴム価格の主導権が上海ゴム市場にあることが確定したのが、このタイミングだった。… … …(記事全文4,491文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)