□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年12月21日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。天然ゴム相場の短観です。薄商いの膠着状態に陥っていますが、幾つか興味深い動きが報告されていますので紹介します。 =================================== 売買見送りムードが広がる天然ゴム市況、材料がない訳ではない =================================== <中国経済工作会議はポジティブか> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、11月21日の1㎏=187.80円をボトムに12月5日の211.20円まで切り返したが、その後は200~210円のレンジで方向性を欠く展開になっている。出来高も極端に落ち込んでおり、今週は12月18日の6,128枚をピークに、19日が2,719枚、20日が2,671枚、21日が3,564枚となっており、年内最終週での取引を待たずに開店休業状態に陥っている。22日には12月限納会も控えているが、もはや年内の売買は終了との判断を下した向きが多いことが窺える。 国際ゴム相場の動向を支配している上海ゴム相場に関しては、一応は緩やかな上昇地合にある。ただ、12月4日高値の1トン=1万5,020元に対して今週は1万4,000元台前半での取引が目立ち、明確な方向性を打ち出しているとは言い難い。鉄鉱石、石炭、鉄筋など中国素材市況は全体的に上向きのトレンドにある。ロンドン非鉄金属市場でも銅相場は約2ヵ月ぶりの高値を更新しており、中国経済と関連の深い素材市況に対しては総じて追い風が目立つ状況にある。このため、短期基調判断としては上向きとの評価になるが、明確な相場テーマが設定できているとは言い難い。… … …(記事全文4,080文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)