□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年12月19日(火)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。プラチナ相場の短観です。今回は南アフリカ通貨ランドと、南アフリカ鉱山事業再編の二点から、プラチナ相場環境を検証します。 =================================== 南アフリカの政権交代期待を背景としたプラチナ相場高は続くのかを検証 =================================== <ランド相場からみたプラチナ相場> NYMEXプラチナ先物相場は、11月28日の1オンス=959.20ドルをピークに12月13日の872.40ドルまで、約2週間で86.80ドル(9.0%)の急落となった。しかし、米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催されたこの13日をボトムに、足元では910ドル台前半までの切り返しを見せている。概ね半値戻しを達成した格好である。 このリバウンド圧力は二段構成で考える必要があり、一つはFOMCのハト派評価である。今年3回目の利上げが決定され、量的緩和の縮小を従来の計画通りに遂行すること、2018年も3回の利上げが当局者のコンセンサスであることが確認されている。ただ、事前のマーケットでは良好な実体経済環境を背景に当局者の想定利上げ回数が引き上げられる可能性も指摘されていたこと、利上げ決定に2人のメンバーが反対票を投じたことなどが米金融政策正常化期待を後退させることになり、ドル買い・白金売りの動きにブレーキを掛けた。… … …(記事全文4,595文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)