□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年11月01日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。天然ゴム市況の短観です。安値低迷相場が続いていますが、産地で気になる動きも報告されています。最新状況、今後の展望を検証します。 =================================== 天然ゴム相場の低迷続く中、タイのゴム農家に動きあり =================================== <ゴム相場は低迷も、値崩れには至らず> 東京商品取引所(TOCOM)の天然ゴム先物相場は、1㎏=200円の節目水準を下放れし、10月31日の取引で一時191.10円まで値下がりした。これは6月26日以来の安値であり、期先限月ベースでは約4カ月ぶりの安値を更新したことを意味する。6月下旬から9月上旬にかけては安値是正の動きが強まり、9月6日の234.70円までリバウンドしていたが、結局は急落相場に対する修正高に過ぎず、ダウントレンドが未だに継続中である可能性が高いことが示されている。 もっとも、何か決定打となるような材料がある訳ではない。10月は18~24日に開催された中国共産党大会が注目されたが、その前後で上海ゴム相場は特に明確な方向性を打ち出せていない。1トン=1万3,000元台中盤での保ち合い相場に終始しており、上値が重いながらも約1カ月にわたってボックス相場を形成しており、9月29日を最後に下値切り下げは見送られている。鉄鉱石や石炭相場などは上海ゴム相場との比較で相対的に上値が重く水準を切り下げているが、それでも明確なトレンドを打ち出せているとは言い難い状況にある。… … …(記事全文4,175文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)