□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年10月30日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。今回は綿花相場を取り上げます。米国では穀物よりも生産地がやや南方向に傾斜している農作物ですが、低迷している相場ロジックを読み解きます。 =================================== 世界の主要国が一斉増産で低迷続く綿花相場、米国はハリケーンを乗り切る =================================== <綿花は世界的に増産圧力が強い> 綿花相場が低迷している。今年5月には1ポンド=87.18セントを付けていた相場が、同下旬から6月にかけて急落し、6月下旬以降は65~70セント水準までコアレンジを切り下げている。他の農産物相場との比較では高値水準を維持しているが、世界的に潤沢な供給量が確保される見通しになる中、主に需給要因から相場水準が切り下がっている。 米農務省(USDA)によると、世界の綿花生産高は2015/16年度の9,617万ベール(1ベル=280ポンド=220kg)をボトムに16/17年度には1億0,661万ベールまで増産が進んだが、17/18年度は更に1億2,086万ベールまで前年度比で13.4%の急増が見込まれている。これは12/13年度の1億2,390万ベール以来の高水準の生産高になる。… … …(記事全文4,104文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)