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小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~

小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)

小菅努

在庫と価格との逆相関が崩れた原油相場、8月末が分岐点か?

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□            小菅努のコモディティ分析        ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年08月18日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。原油相場の短観です。在庫減少でも上がらない原油価格について検証します。 ===================================  在庫と価格との逆相関が崩れた原油相場、8月末が分岐点か? =================================== <在庫環境からは原油高必至だが…> NYMEX原油先物相場は、1バレル=48.50~50.50ドル水準をコアとした保ち合いを経て、8月17日の取引では一時46.46ドルまで下落する展開になっている。1)シェールオイルの安値限界論、2)国際原油需給リバランスへの信認回復から6月21日の42.05ドルをボトムに8月1日の50.43ドルまで値上がりしていたが、結果的には50ドル台確立に失敗し、7月25日以来の安値が更新されている。 需給リバランスの進展という意味では、決して7月と比較して8月の状況が大きく悪化した訳ではない。寧ろ、原油在庫は着実な取り崩しが進んでおり、原油在庫と原油価格の逆相関関係という教科書的な視点を重視すれば、原油高が正当化できる状況にある。しかし、足元のマーケットでは「在庫減少圧力」よりも「石油輸出国機構(OPEC)の減産順守率低下」を強く材料視しており、調整売り優勢の展開になっている。
… … …(記事全文4,765文字)
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