□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年08月17日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。金相場の短観です。北朝鮮の地政学リスクの消化が一巡し、再び米金融政策評価に軸足がシフトし始めています。7月のFOMC議事録を中心に現状分析と展望を行います。 =================================== 地政学リスクの消化が一巡し、再び金融政策に議論を始めた金相場 =================================== <地政学リスクの織り込み・消化は一巡> 金相場は、短期間で上昇・下落トレンドを繰り返す不安定な地合になっている。8月1日の1オンス=1,280.30ドルをピークに、同8日の1,257.10ドルまで急落していたが、その後は北朝鮮のリスクを織り込む形で急伸地合を形成し、11日高値は1,298.10ドルに達した。週明け後は北朝鮮のリスク軽減で15日の1,272.70ドルまで急反落したが、今度は米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(7月25~26日開催分)がハト派との評価から再び買い圧力が強まり、足元では1,290ドル水準での取引になっている。 地政学リスク、金融政策の二つの糸が複雑に絡み合う中、価格形成の軸足をどこに設定するのか、そのテーマが金価格にとって強気か弱気かの評価が定まらず、結果的に明確な方向性を打ち出すには至っていない。… … …(記事全文5,168文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)