□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年08月16日(水)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。シカゴ穀物相場の短観です。USDA8月需給報告の解説、それを受けてのシカゴ穀物相場への影響、現在想定される理論値などを検証します。 =================================== 急落が続くシカゴ穀物相場、USDA8月需給報告からみた理論値は? =================================== <USDA8月需給報告の衝撃> 米農務省(USDA)が8月10日に発表した需給報告(WASDE)を受けて、シカゴ穀物相場は急落した。 USDAの2017/18年度需給見通しは5月から公表が始まっているが、7月報告までは過去のトレンド(傾向)を前提にしたいわゆる「トレンド・イールド」が採用されており、作付けや生育、受粉環境などがイールド見通しに反映されることはなかった。すなわち、今季の独自要因は材料視されず、専ら過去の数値との連続性を重視した際に、机上の計算でどのようなイールドが想定されるのかだけを議論してきた。しかし、今報告では作付けを筆頭とした生産進捗率、生育期の気温・降水量などが反映されることになり、7月のホット・アンド・ドライ(高温乾燥)状態からは厳し目の数値になるリスクが警戒されていた。… … …(記事全文4,903文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)