□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年08月04日(金)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。シカゴ穀物相場環境を解説します。天候相場の最新状況、イールド予想のスタート段階、それを前提にした価格見通しの試算などを行います。 =================================== シカゴ穀物相場は天候相場終了し、本格的なイールド予想が開始する =================================== <天候相場は終了へ向かう> シカゴ穀物相場が急落している。7月上旬から中旬にかけては米穀倉地帯のホット・アンド・ドライ(高温・乾燥)傾向を手掛かりに、トウモロコシと小麦相場は年初来高値を更新し、大豆相場も3月6日以来の高値を更新していた。しかし、7月下旬以降は産地気象環境の改善と連動して天候プレミアムの剥落が促されており、穀物相場は全面安の展開を強いられている。 CBOTトウモロコシ先物相場の場合だと、6月23日の1Bu=356.50セントに対して、7月11日に付けた今年最高値は417.25セントに達している。中心限月の400セント台乗せは昨年6月以来のことだった。小麦に関しては米国のみならず欧州の熱波の影響もあり、6月上旬の430~450セント水準に対して、7月5日高値は574.50セントに達している。こちらは15年7月以来の高値である。比較的需給バランスに余裕がある大豆相場でさえも、6月23日の900.25セントに対して、7月11日高値は1,047.00セントに達している。… … …(記事全文4,153文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)