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小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~

小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)

小菅努

7月雇用統計で賃金環境の改善みられずも、改善期待が織り込まれた意味

□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□            小菅努のコモディティ分析        ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年08月07日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。7月米雇用統計が金価格動向に与える影響を検証します。必ずしも強い内容とは言えませんでしたが、金相場が売りで反応した意味を考えます。 ===================================  7月雇用統計で賃金環境の改善みられずも、改善期待が織り込まれた意味 =================================== <7月米雇用統計を受けてドル買い・金売り> 8月4日に7月米雇用統計が発表されたが、これを受けての金相場は前日比9.80ドル安の1オンス=1,264.60ドルとなり、概ね過去1週間分の堅調地合を相殺する急落地合になった。終値ベースでは二けたの下げ幅を維持できなかったが、それでも9.80ドル安は6月雇用統計が発表された7月7日以来で最大であり、米雇用統計は2カ月連続で金価格に対して大きなダメージを与える結果になっている。 COMEX金先物相場は、7月10日の1オンス=1,204.00ドルをボトムに8月1日の1,280.30ドルまで、最大で76.30ドル(6.3%)の急伸地合を形成していたが、その過程で最大の下落幅を記録したことで、米金利低下・ドル安と連動したドル建て金相場の急伸地合が一服し、修正局面入りする可能性が高まっている。
… … …(記事全文4,127文字)
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