□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年07月27日(木)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。FOMCの評価です。前回声明文との比較でどのような修正が行われ、もしくは行われず、それがマーケットにどのようなインパクトを与えるのかを読み解きます。 =================================== FOMC声明文は微調整でもドル売り・金買い、インフレへの集中続く =================================== <サプライズは無かったFOMC> 7月25~26日に今年5回目となる米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催された。今年は3月と6月の会合で各0.25%の利上げが実施されているが、今会合ではイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見や当局者の経済予想発表などは予定されておらず、実際にフェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標は1.00~1.25%で前回会合から修正はなかった。ただ、この点は概ね市場コンセンサス通りであり、何らサプライズ感はない。 マーケットの関心は主に9月以降の金融政策環境に対する手掛かりを得られるか否かだったが、全体的にはマーケットに明確な言質を与えるような文言は見られなかった。前回会合で年内着手が宣言されていたバランスシート縮小については、「比較的早期に(relatively soon)」に着手する方針が示されている。「早期に(soon)」との文言があることで9月会合は確実との評価もあれば、「比較的(relatively)」の形容詞が付いたことで寧ろ9月着手の見送りを示唆する文言との評価も見受けられる。今会合では声明文しか手掛かりが存在しないために、各市場関係者が自身の分析や願望も交えた解釈を行っているため、どのようにも結論を導き出すことが可能な状況になっている。… … …(記事全文4,184文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)