□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~ 2017年05月22日(月)発行 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ ご購読ありがとうございます。WTI原油相場が約1カ月ぶりに50ドル台を回復しました。今回はサウジ財政環境などを中心に、原油相場の分析を行います。 =================================== 原油価格の50ドル台回復、サウジ財政からみた協調減産の延長議論 =================================== <減産積み増しの意見もあるが…> NYMEX原油先物相場は、5月19日の取引きで1バレル=50ドルの大台を回復した。4月12日の53.76ドルをピークに、5月5日の43.76ドルまで急落していたが、その後は3月下旬と同様に安値是正の動きが強まり、4月20日以来となる約1カ月ぶりの高値を更新している。 原油市場における関心事は、国際原油需給の均衡化、更には在庫の取り崩しが進むか否かの一点に集中しているが、改めて在庫減少に対する信認が回復傾向を見せていることが、原油相場の安値是正圧力に直結している訳だ。概ね1カ月程度のタイムスパンで「悲観」と「楽観」とが入れ替わる展開が続いているが、現在は「楽観」が優勢な局面にあることが再確認できる値動きになっている。… … …(記事全文4,524文字)
小菅努のコモディティ分析 ~商品アナリストが読み解く「資源時代」~
小菅努(商品アナリスト/マーケットエッジ代表)